朝日新聞社が発行している子ども向けの新聞「朝日中高生新聞」をご存知ですか?
今この新聞が受験に役立つ!と受験生や教育現場から注目されているんです。
教育が大きく変わろうとしている中、受験も記述問題がこれまで以上に重視され、自分の考えをしっかり伝える力などが必要となってきています。
ですが、読解力や作文力を含めた国語力や、ペーパーテストだけでなく面接や小論文の話題としても多く取りあげられる時事問題の知識は、なかなかすぐには身につかないもの。
そこでそういった力を日頃から鍛えるためのツールとして、朝日中高生新聞が非常に有効だとのことで…‽!
今回はそんな朝日中高生新聞の詳しい内容やその評判について詳しくまとめてみましたので、子どもの国語力や時事問題に対する感度に不安をお持ちの親御さんはぜひ参考にしてみてください。
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朝日中高生新聞の概要
まず初めに、朝日中高生新聞について簡単にまとめましたので見ていきましょう。
発行頻度 |
毎週日曜日 |
価格 |
985円/月 |
ページ数 |
20~24ページ |
スタイル |
オールカラー |
内容 |
・まとめてわかる!ニュース1週間 ・天声人語で200字作文 ・シゴトファイル ・朝日進学情報、他学習コーナー ・本屋さんの一期一冊 ・投稿コーナー、エンタメコーナー各種 ・その他 |
同じ朝日新聞が発行している朝日小学生新聞は毎日発行であるのに対し、中高生新聞の発行頻度は毎週日曜日の週一回と少なめで、その分価格は985円と抑えられています。
部活や習い事、塾などで忙しい中高生が平日に新聞を読む時間をとるのはなかなか難しいでしょうから、週一回というのは理にかなっていますね。
紙面の印象としては、オールカラーで通常の新聞に比べてグッと読みやすくなっています。
また、コーナーによって縦書きと横書きが使い分けられていることで、メリハリがついて飽きずに読めると思いますし、通常の新聞と構成が似ている点が新聞への入口としても良さそうですね。
内容はニュースや時事問題だけではなく、様々な職業を紹介する「シゴトファイル」や受験にまつわる情報をまとめた「朝日進学情報」、おすすめの本を紹介する「本屋一期一冊」、お悩み相談などの投稿コーナーや漫画や芸能人のインタビュー等のエンタメ記事などがバランスよく配置されています。
その中でも一番の特徴であり、評価が高いのが「天声人語で200字作文」。
朝日新聞でおなじみの長期連載コラムで度々受験にも取り上げられる「天声人語」ですが、それを読んだ上でお題に沿って200字の作文を書いてみる、というコーナーです。
後ほど詳しく取り上げますが、このコーナーがあるから朝日中高生新聞を選んだという声も多いくらい、多くの読者に支持されている記事といえます。
なお、朝日中高生新聞は基本的には紙の新聞のみのサービスです。
例外的に海外在住者のための電子版サービスがあり、月額940円で電子ブック版およびPDF版で購読することが可能ですが、こちらのサービスを日本国内で利用することはできないとのこと。
インターネットサービス全盛の時代なので、これは個人的にはちょっと意外でした。
やはり新聞会社としてはまず紙の新聞に親しんでもらいたい、ということなのでしょうか…。
また、紙面の切り抜きを色々な学習に利用しているという声が多く聞かれるので、そういった使い方をするには確かに紙の方が都合がいいという面はありそうです。
ですが、大人向けの通常版には有料サービスの「朝日新聞DEGITAL」がありますし、海外在住者限定の電子版サービスも既にあるわけですから、ニーズに合わせて今後変わっていく可能性もあるのかもしれませんね。
では、そんな朝日中高生新聞の評判を具体的に見ていきましょう。
朝日中高生新聞は国語力がつく
まとまった量の文章を継続的に読むだけでも読解力UPには大きな成果がありそうですが、多くの人が一歩進んだ活用法によって、より効果的な学習を行っているようです。
その最たるものが先ほどご紹介した「天声人語で200字作文」のコーナー。
200字作文は高校入試でも出題されるほか、より長い文章を書くための練習にもなるので、大学入試対策としても有効だそう。
天声人語を読んで内容を要約したり自分の考えを述べるだけなら、天声人語だけあれば良いのでは?と一瞬考えましたが、このコーナーを見ると、作文のきっかけになる「課題」がきちんと示されたり、文章をまとめる際のアドバイスや用語解説も添えられていて、子ども向け新聞ならではの味付けがしっかりされていることがわかります。
このコーナーを使って練習を重ねることで、小論文が苦手だった子でもすらすら書けるようになったという声が上がっていました。
こちらを朝活等に利用しているという学校もあるようで、継続して取り組むことで自分の考えをまとめる力が身に付き、社会への関心も高まるという効果を生んでいるとのこと。
実際に受験にも出題されることがある良質な文章に触れること自体が国語力を育てることにつながるでしょうし、さらにそれについての自分の考えを文章にまとめることで、より一層理解も深まり思考力、作文力がとても鍛えられそうですね。
自分も子どもの頃にそんな学習方法を試してみたかった…と強く思ってしまいました。
筆者の子どもにはいつか絶対チャレンジしてもらいたいです。
朝日中高生新聞は時事問題に強くなる
「まとめてわかる!ニュース1週間」のコーナーをはじめ、一つのニュースを深堀りして伝える記事など、幅広い時事ニュースが扱われているので、試験の時事問題にも慌てずに対応できる力が育まれるとのこと。
中には切り抜いて目に付くところに置いたりノートに貼ったりして、より定着を図る工夫をしている人もいるようです。
またホームページ上に掲載されているスクラップシートを利用すると、時事問題としての知識の定着だけでなく、要約したり自分の考えをまとめたりといった国語力も合わせて鍛えることができて、一石二鳥ですね。
時事問題はとにかく話題が幅広いですから、入試直前に慌てて覚えようとしてもなかなか網羅することは難しいもの。
いかに日々のニュースに興味を持って常にアンテナを張っていることが重要ですから、新聞を継続的に読むことは自然と時事問題に強くなることにつながるでしょう。
通常の新聞の解説では子どもにとって難しすぎる話題も、朝日中高生新聞ではわかりやすくかみ砕いて伝えてくれるのでしっかりと理解できるとの意見もありました。
しっかり理解できて初めてそれに対して自分の意見を持つこともできるのだと思うので、例え既に新聞を取っている家庭でも、あえて子ども向けの新聞を購読する意味は大いにあると感じます。
朝日中高生新聞は受験に役立つ情報が手に入る
英語の漫画や各教科の問題が掲載されることがある他、普段の学習方法に対するアドバイス、受験にまつわる様々な情報が紹介されていて、それぞれ大変役立っているとの声が多く聞かれます。
特に最近は入試が大きく変わることに関する話題がニュースでも頻繁に取り上げられていますが、当事者である中学生高校生はこれに関して非常にナーバスになっていることと思います。
サンプル記事を見るだけでもそこに関する最新情報を一般向けの新聞よりよっぽど詳しく解説してくれていることがわかりますので、これは子どもたちにとってありがたい情報ですよね。
朝日中高生新聞
読売中高生新聞と朝日中高生新聞の比較
よく朝日中高生新聞との比較で取り上げられるのが、読売中高生新聞です。
週一回発行で月額850円と条件は似たような感じですが、内容にはやや違いがあるようですね。
ざっくり言うと読売中高生新聞の方が活字が苦手な人向き、といった感じのようです。
写真がどーんと大きく掲載されていたり、全て横書きだったり、またエンタメ要素もやや多めとの声もありました。
また英語にまつわる記事充実していたり、河合塾とコラボした入試対策コーナーがあったりと、学習面に力を入れた紙面づくりも特徴の一つのようです。
一方の朝日中高生新聞は同じような要素を持ちつつも、文章量は全体的に多めで作りも通常の新聞に近い感じで、読む、書く、考える、に比重を置いた構成になっているといえそうです。
やはり特筆すべきなのは「天声人語で200字作文」ですよね。
より徹底的に文章力や思考力のトレーニングをしたいと考えるならば、朝日中高生新聞という選択になりそうです。
朝日中高生新聞の評判とは?あの名物コラムで国語力を大幅アップ!まとめ
以上をまとめると、朝日中高生新聞は
毎週日曜日発行で価格は985円、オールカラーの20~24ページで構成されていて、ニュースや時事問題から、受験や学習に関する情報、職業や本の紹介、投稿や漫画といったエンタメコーナーまで幅広く網羅した内容となっている。
様々な話題の文章を読むことで読解力が育つだけでなく、「天声人語で200字作文」のコーナーを活用することで、国語力を大きく伸ばすことが期待できる。文章をすらすら書けるようになった、自分の考えをまとめる力がついた、社会への関心が高まった等の効果を上げる声が多数あがっている。
幅広い時事ニュースに触れることで時事問題に強くなる。切り抜きを活用したりスクラップブックを作ったりすることでより理解が深まり、要約したり考えをまとめる力も付く。
各教科の問題が掲載されるほか、学習方法のアドバイスや入試改革問題にまつわる情報が紹介されるなど、受験に役立つ様々な情報を手に入れることができる。
比較されることの多い読売中高生新聞は活字が苦手な人でもとっつきやすい紙面と学習面に注力した記事づくりが特徴的なのに対し、朝日中高生新聞は文章力や思考力を重点的に鍛えたい人に向いている。
ということがわかりました。
国語力は一朝一夕で身につくものではありませんので、日々の積み重ねがとても大切です。
また、世の中の話題は幅広くまた複雑にからみあっているものですから、時事問題に強くなるにも日頃からアンテナを広く張っているかどうかが肝心になってきます。
そういった付け焼刃ではどうにもならない力をつけるのに、朝日中高生新聞を購読し活用することはまさにうってつけのトレーニングになると感じました。
受験対策のため、または幅広い知識を得るためにも購読を検討してみることをおすすめします。
自分から学びに行く姿勢があるお子さんでしたら、きっと大きな成果を得ることができるはずですよ!
朝日中高生新聞