日本の英語教育について、使える英語、話せる英語が身に付かない、というのはこれまでずっと言われてきたことですよね。
ところが今後の英語教育は、小学校では2020年度から、中学校では2021年度からの新学習指導要領導入で大きく変わると言われています。
これまで教育現場で軽視されがちだった「英語でコミュニケーションをとる」力を重視し、本当の英語力を育てる教育にシフトチェンジしていくようです。
そのため小学校5年生からは英語が正式に教科となり、中学校英語へスムーズに移行できるように「話す」「聞く」を中心とした学習が行われ、さらに中学校では基本的に授業は全て英語で行われるようになるとのこと。
筆者には来年小学校入学を控えた息子がいるので、自分の子ども時代とのギャップに驚きつつも新しい時代に対応するために何か対策を、と考えていたところ、子ども向けのオンライン英語学習が話題になっていること、そしてその一つに「グローバルクラウン」があることを知りました。
教室に通う必要がなく家でレッスンを受けられるのが最大の利点ですが、オンラインを使った学習法はまだまだ一般的ではないため、その効果や内容に不安を感じる方も多いかもしれません。
ですが、子どもが英語を話す機会をたくさん作ってあげたい、という方にとってメリットの多いシステムとなっていますので、グローバルクラウンについて詳しく知りたい人はぜひ本記事を読んで参考にしてみてくださいね。
公式サイトを見てみる
グローバルクラウンのシステム
グローバルクラウンは予めダウンロードしておいた専用アプリ(iOS/Android)を使用してレッスンを行います。
アプリを立ち上げ、リストの中から先生を選択するとレッスンが始まります。
Skypeなどと比べて操作が簡単なので、子どもでも簡単に操作することができるようですよ。
レッスンは事前予約制で、最初の申込時に希望の曜日時間を選択します。
振替は前日までなら可能ですが、当日キャンセルはお休み扱いとなるようです。
気に入った先生がいたらまたこの先生がいい!となりそうなものですが、残念ながら予約はできないそう。
ですがそれには、様々な先生とレッスンすることでコミュニケーションスキルを伸ばそう、という意図もあるようです。
なお、レッスンは子どもと先生のマンツーマンで行うので、基本的には親は付き添っていなくてOK。
その間に家事を済ませたりできるのでありがたいですよね。
終了後にはその日のレッスン内容の詳細がメールで送られてきますし、アプリ内で成長記録が常に確認できるようになっているので、安心して任せることができそうです。
グローバルクラウンの講師はどんな人たち?
グローバルクラウンの先生は全て日本語が話せるバイリンガル講師で、実際その多くが日本人とのこと。
英会話講師と言えばネイティブ講師がベスト、というイメージを抱きがちですが、グローバルクラウンの考え方は少し違っていて、先生が日本語を話せるから親がフォローしなくても安心してレッスンが受けられる、ということなんですね。
英語オンリーだったり、先生の日本語が片言だったりした場合、理解できなかった部分がうやむやのまま終わってしまうこともありそうですが、先生がバイリンガルなのでしっかりとフォローしてもらえることが期待できます。
もちろん、ネイティブ講師でなくても発音の良さを重視して採用された先生たちなので、綺麗な発音をきちんと教えることができるそうです。
先生たちは主に大学生がメインのようで、初めは口コミや既存の講師の紹介などでバイリンガルの大学生達を集めていったそう。
AIUやICUといったグローバル色の強い大学の学生が多くの割合を占めているようです。
ただ、大学生に限定しているわけではなく、現在はオンライン上に募集フォームもあるので、社会人や主婦の方も増えてきているようですよ。
採用フローも公式ページで公開されているのですが、なんと合格率は10%という狭き門!
大学生とだけ聞くと、本当にちゃんと教えてくれるのかしら…と不安も抱いてしまうところですが、これだけの過程を経て採用された講師なら信頼できそうです。
ネイティブ並みの高い英語力はもちろんですが、グローバルクラウンが大事にしているのは「子どもにモテるかどうか」。
「先生が好き!」を「英語が好き!」に繋げていきたいという思いから、子どもをレッスンに惹きつけ、モチベーションを上げたり必要なフォローをしたり、といったことができるコミュニケーション力の高い人材を厳選しているようです。
グローバルクラウンのレッスン内容
レッスンは1回20分。
少し短いような気もしますが、子どもの集中力を考えるとこれが最適とのこと。
マンツーマンなので20分でも十分なレッスンができるということなんでしょうね。
集団レッスンに比べて非常に効率的だといえそうです。
毎回のレッスンは「聞く」「話す」「読む」「書く」の英語4技能を総合的に伸ばしていけるように構成されたカリキュラムに基づき、アプリ内のオリジナル教材を用いて行われます。
(アプリ紹介動画はこちら)
流れとしては、初めと終わりに挨拶等のちょっとしたフリートークの時間があり、その間に英単語を学ぶ“Word Time”と日常で使うフレーズを学ぶ”Phrase Time”が設定されているとのこと。
また、アプリを使用した自習支援のしくみも充実しています。
カリキュラムと連動した内容となっており、AIを用いた発音チェックや、スペルチェック、ライティングチェック等ができます。
カリキュラムは32のレベルに分けられていて、レッスン中のワード・フレーズ練習の回数とアプリ内で受けられる習熟度テストをクリアすることで、次のレベルに進めるようになっています。
明確な目標が設定されていることにより、子ども自身は達成感を感じることができ、親は子どもの成長をしっかり確認することができるのでとても良いシステムだといえますね。
グローバルクラウンのレッスン料
グローバルクラウンのレッスン料は以下の通りです。
12か月プランで15%オフ、24か月プランで20%オフとのこと。
いずれのコースも月々のお支払となり、途中で解約の場合は残り期間のレッスン料を支払う必要があります。
公式サイトでおススメされているのは週3回コース。
よく言われているように英会話は継続が大事ですから、週1回ではなかなか定着しないということなんでしょうね。
こちらは他の英語学習との比較を表にしたものです。
それぞれの学習方法でどのような力が身に付くのかまでは一概には言えませんが、英語を話す時間と費用とのバランスは圧倒的にグローバルクラウンに軍配が上がると言ってよいでしょう。
グローバルクラウンの良い口コミ
「子どもが楽しんで続けられている」
子どもの扱いが上手な先生ばかりで、その子に合わせた話題等も盛り込みながら楽しく会話できるという声が多くあがっていました。
「子どもにモテる」が選考基準の一つというだけあって、一見やる気がなさそうに見える子どもからも上手く発話を引き出してくれるなど、どんな子でもレッスンを楽しめるような高いコミュニケーション力を実感されている方が多いようです。
子どもにとっては「楽しいこと」がその習い事を継続する一番の理由ですものね。
そして子ども自身が楽しんでいることはどんどん伸びていくもの。
そうやって早いうちから英語にポジティブなイメージを持って楽しく取り組めるようになると、きっと後々の人生で大きなメリットとなるはずです。
「日本語のフォローに安心できる」
初心者の子どもは特に英語、外国人に身構えがち。
ですが、グローバルクラウンの講師はバイリンガルで日本人も多いので、安心してレッスンに臨むことができるようです。
分からない時には日本語のフォローが入るので、その点でも安心できるようですね。
オンライン英会話に限らず、レッスンは極力英語で、親のフォローは禁止!といったスクールが多い中、ある意味真逆の考え方とも言えますが、それをどう捉えるかは子どもの性格や親の考え方で大きく違ってくるところだと思います。
英語しか許されない環境の中の方が確かに英語力は伸びそうな気はしますが、そのプレッシャーの中で子どもが委縮し英語を嫌になってしまっては元も子もありませんよね。
筆者の息子の場合で考えると、慎重派、かつ「分からない状態」に強いストレスを感じるタイプなので、おそらく最初は日本語併用が性に合っている気がしています。
あっけらかんと“I don’t know !” と言えるタイプの子であれば、英語オンリーもありかな、とは思いますが…
どんなスタイルが我が子に合っているのかを吟味する必要がありそうです。
「英語を話すようになった」
それまでは全く英語を知らなかった、または集団レッスンに通っていたものの肌に合わなかったのか一声も発したことがなかった、という子どもでも、2、3か月程度で日常生活の中で英語が出てくるようになったとの声が多数あがっていました。
また発音に重きを置いたシステムなだけあって、子どもの発する英語の発音の良さに驚くママも多いようです。
やはり週3回などレッスン回数が多い場合、より子どもの成長を感じられるようです。
他の英語学習法と比べて回数をこなしやすいオンライン英会話ならではのメリットですね。
「送迎しなくていいのが楽」
仕事もある、他の習い事もある、といった忙しい毎日のなかで、英会話教室に週何度も送迎するなんて現実的に考えて厳しいですよね。
でもグローバルクラウンなら家でレッスンを受けられますから、その間親は好きに時間を使うことができます。
グローバルクラウンの悪い口コミ
「講師の英語レベルに差がある」
発音は確かに綺麗でも、ネイティブではないため人によっては間違った英語が出てくるのが気になる、という声が散見されます。
子どもにこそ本物を、と考える方には見過ごせない部分かもしれません。
ちなみに筆者は英語が得意ではないので、全く気づけなさそう…
確かに英語の正確さはネイティブ講師にはかなわないかもしれませんが、グローバルクラウンが対象としているのは3~12歳という英語と出会ったばかりの子ども達。
まずは日本語NGではない安心できる環境で先生と英会話を楽しんで、英語を好きになることの方が大事なような気がします。
もっともネイティブで日本語もばっちり、しかも子どもの心も鷲掴み!という先生がいれば申し分ないのですが、さすがにそういう方ばかりというわけにもいかないですよね。
子どもがレッスンを楽しむことができて、適切なアドバイスを与えることができる指導力があれば、グローバルクラウンの厳しい選考基準を突破してきた先生たちなので、とりあえずはお任せしてよいのではないかと思いました。
ただし、子どもに英語力が身についてきて、会話もポンポン進むようなレベルになってきた時には、さすがに物足りなくなる気もします。
その時にはよりネイティブさに重きを置いているような別のシステムを、と考えてもいいかもしれませんね。
「他のオンライン英会話と比べ値段が高い」
子ども向けオンライン英会話でよく耳にするリップルキッズパークは週2回で4,888円、hanaso kidsは週2回で5,060円(どちらも1回25分)となっており、確かに値段が高いのは否めません。
ですが、カリキュラムの充実度や教材が全てアプリに含まれている点、講師のレベルの高さなどを考えると納得、という声が多いようです。
他の習い事との兼ね合いもありますから、当然安い方がありがたいものの、やはり子どもが楽しんで続けられることや確実な成長に繋がっていくかどうかが最も大事なことですよね。
体験レッスンを通じて、本当にその価値があると思えるかどうか、しっかり判断する必要がありそうです。
「前の先生からの引継ぎに不安がある」
毎回先生が変わるために、前の内容がうまく次の先生に伝わってないと感じることがあったとの声がありました。
確かに既にできるようになっていたことを何度も繰り返されると、子どものモチベーションが下がってしまうことも考えられますよね。
運営側としては前回のレッスン内容の記録をフィートバックするので、引継ぎは問題なし、というのが建前のようですが、実際には上手くいかないこともあるのかもしれません。
そのようなことが続く時は遠慮せずに運営事務局に連絡を取るべきだと思います。
Q&Aの中に「レッスンをすべて英語で行って欲しい」といった要望があれば、運営事務局まで連絡を、という内容がありましたので、レッスンについて感じたことを伝える手はあるということ。
せっかくのレッスンなのですから、20分という限られた時間をロスなく使って欲しいですよね。
いくらマンツーマンと言っても任せっぱなしにするのではなく、レッスン終了後のメールのチェックはもちろんのこと、レッスンの様子を観察したり、あとから子どもとその日の内容について話すなどして、適切なレッスンが行われているかどうかを気に掛ける姿勢が大切ですね。
グローバルクラウンの口コミ。話題の子ども向けオンライン英会話とは?まとめ
以上をまとめると、グローバルクラウンは
専用アプリを使用したオンライン英語学習法で、事前に予約した時間にアプリを立ち上げるだけで準備OKの簡単なシステム。
親のフォロー無しでマンツーマンのレッスンをしてもらえて、レッスンの進捗状況はメールやアプリ内の記録で確認できる。
講師は英語に強い大学の学生が中心で全員がバイリンガル講師。
日本語でのフォローがあるので安心してレッスンが受けられるのが強み。
「子どもにモテるかどうか」を重視して選抜されていて、子どもに対するコミュニケーション力に長けた人材が揃っている。
レッスンは1回20分。
細かいレベルに分けられたカリキュラムに基づき、アプリ内のオリジナル教材を使用して行われる。
アプリには自習機能も備わっており、レッスン内容とアプリ内で行う習熟度テストの両方の基準を満たすと次のレベルに進めるようになっている。
レッスン料は推奨されている週3回コースで月々14,800円、12か月プランか24か月プランを選択すると割引がある。
他の英語学習法と比べて英語を話す時間と費用のバランスの面で非常に効率がよい。
良い口コミとしては
「楽しく続けられている」「日本語のフォローがあって安心」「英語を話すようになった」「送迎がないのが楽」といった声があげられていた。
悪い口コミとしては
「講師の英語力に差がある」「価格が高い」「引継ぎに不安がある」といった声があげられていた。
ということが分かりました。
英語に苦手意識を持ったまま大人になった人も多い世代の私達親としては、まずは英語を好きになってもらいたい、そして英語が話せるようになってほしい、というのが切なる願い。
幸い今の子ども達にはそうなれる可能性が広がっています。
グローバルクラウンをはじめとしたオンライン英語学習という新しいツールを使って、英語に触れる機会をより多く作ってあげることは、きっと子どもにとって大きなメリットとなるでしょう。
これから始まる新しい英語教育に自信を持って臨むためにも、ぜひ検討してみたいですね。
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